渋谷スパ爆発事故の裁判に関するニュース

渋谷・温泉施設爆発事故、設計者の有罪判決が確定へ

2016年5月27日07時04分(朝日新聞デジタル)

2007年に東京都渋谷区の温泉施設「シエスパ」で従業員3人が死亡したガス爆発事故で、設計を担当し、業務上過失致死傷罪に問われた大成建設社員、角田宜彦被告(58)について、禁錮3年執行猶予5年とした一、二審判決が確定する。最高裁第一小法廷(大谷直人裁判長)は25日付の決定で、被告の上告を棄却した。

 決定などによると、事故は同年6月に発生。屋外への配管に結露水がたまったため、温泉水に含まれるメタンガスが排出されずに機械室内に漏れ出し、機器類の火花に引火して爆発した。第一小法廷は「結露水を抜く作業が必要だと施設側に伝えなかった」として、被告に過失があったと認定した。

 爆発事故の刑事責任をめぐっては、施設の管理責任者が業務上過失致死傷罪に問われたが、一審の無罪判決が確定している。

鉄骨だけになった建物や爆風で窓ガラスが割れたりしている周辺の映像がまだ記憶に残っていますが、

女性従業員3人が死亡、通行人を含む3人が重傷という大きな事故でした。

渋谷は南関東ガス田というエリアの中にあって、地下にある温泉の中には大量のメタンガスが溶けています。

そのため汲み上げた際はまずガス抜きをしますが、

(緑色の部分が南関東ガス田)
gasuden

通常温泉の汲み上げ施設というのは屋外にある場合が多いので、分離したガスの処理はそれほど気にすることはありません。

でもそれが屋内となると事情が違ってきます。なんと言っても天然のメタンガスは無臭ですので、漂っていても気が付きませんから危険です。

実は都市ガスやプロパンガスも元々は無臭ですが、ガス漏れに気が付きやすいように都市ガスにはチオール、プロパンガスにはメルカプタンという臭い匂いの元(付臭剤)が加えられています。

このスパは建設前から反対運動が起こっていたということなので、おそらく出来るだけ温泉汲み上げ施設も人目に触れないように密閉した環境に造ってしまったのではないでしょうか。

そのためガスが屋内に溜ってしまい、何かの火が引火して爆発。

今回は、ガスが屋内に溜まらない様にする装置に関して、詳しい説明を業者が怠ったことについて有罪が確定、そんなニュースでした。